こんにちは!手編みドール服作家のみにっとです。
ドールの紹介や作品の紹介だけでなく今後は編み物関連のお話もしていこうと思います。
編み物をしている方でも仕上げアイロンの事をよく知らなかったりする場合があるのでひょっとしたらお役に立てるかな?と思い書くことにしました。
よろしければお付き合いくださいませ!
そもそもニットにアイロンがけって必要なの?
これはYesでもありNoとも言えます。
しょっぱなから一体どういうこと???っていう感じですが、シワを伸ばすためのアイロンがけは必要ありません。
既製品によく見られる非常に細い工業糸を織り上げた、よほど薄いニット製品でない限り、ニット製品はしわになりにくいのが特徴のためアイロンがけをしなくても洗って干すだけできれいになります。(もちろん、これは正しい洗い方、干し方をした場合です。)
ですが、編みあがったものに仕上げのスチームアイロンをすることは重要だと思います。
(思います、と締めくくっているのは諸説あるためです。様々な意見があり、これが最善とはかぎりません。詳しくは後述します。)
手編み作品に必要なのはスチームアイロン
編み物をしたことがある方だとご存じかと思いますが、編んですぐのままの手編み作品はなんだかモッサリしています。
変にちぢんでいたり、丸まっていたり、伸びていたり・・・。
せっかく頑張って編んだ模様もなんだかカッコ悪い気がする・・・。
見本と違う!!!
こんな経験がある方も少なくないのではないでしょうか?
嘆くのはまだ早い!
落ち着いてそのニットをこちらに貸してごらんなさい・・・。
シュゥゥゥーッ!!!!(蒸気)
そう、編み物作品は仕上げのスチームをしてこそ完成と言えるのです。
編みあがった作品にいまいち自信が持てなかったという方は是非一度試してみてくださいね。
正しいニットの仕上げアイロンの方法はどうやるの?
まずはニット専用のアイロンを準備しましょう。
と言ってもニット専用アイロンを常備しているご家庭は少ないと思いますので、スチームが出るアイロンなら大丈夫です。
ただしコツが必要になります。
家庭用のアイロンは表面が高温になりますのでアイロン面が編地に触れると編地を痛める原因になります。(素材によっては最悪の場合溶けてしまうこともあるので注意してくださいね!心配な方はあて布を使用しましょう)
ニットにアイロンを当てるときは裏返しにした状態で裏から当ててください。
縄編みの模様などしっかりと蒸気を含ませたい場合は表からも当てて構いません。
しわを伸ばすことが目的ではないので、なるべくアイロン表面が編地に触れないようアイロンを浮かせて蒸気だけが当たるようにします。
編地全体に蒸気を含ませるようなイメージでアイロンを動かします。
(この時仕上がりの寸法にピン打ちをしておくとなお良し!)
ウールなどの獣毛であればスチームを当てることでふっくらと柔らかな仕上がりに、綿やシルクなどのサマーヤーンも編地が整ってよりさらっとした質感になりますよ。
素材の良さを最大限まで引き出すことができるのが編み物における仕上げアイロンなのです!
仕上げアイロンをしっかりしていたら洗濯後のアイロンがけは必要ない?
ニット製品はしわになりにくいため、仕上げアイロンさえしっかりと当てていればよほどのことがない限り再びアイロンがけをする必要はありません。
正しく洗濯して型崩れしないように干しておけば仕上げアイロンをした時のような状態になります。
お手入れもらくちんです!
(脱水のしすぎには気をつけましょうね!縮みます!)
水通しとは違うの?どっちがいいの?
水通しして乾かすことで仕上げアイロンをしたのとおなじ効果が得られます。
どちらの方法でもいいのですが、私はアイロンを使うほうが手っ取り早いのでこっちの方法が好きで選んでいます。
編みあがった作品を身に着ける前に一度洗っておきたいな~、という方や余分な染料などを少し落としておきたい、という方は水通しして干すだけでもOK!
お好きな方法を選んでくださいね。
手編みニットの仕上げアイロンにおすすめのアイロン
手編みニットの仕上げにおすすめなのはスチームが強力なものがおすすめ!
一般的な家庭用のアイロンよりは高価になってしまいますが、作品の仕上がりに差が出るのでたくさん編み物をするけどいちいち水通しするのは面倒だな~、という方は一台持っておくと便利ですよ。
普通のアイロンがけをするときもハンガーにかけてスチームを当ててスチーマーのような使い方ができるので一石二鳥です。(重たいので腕が疲れますがw)
私が使っているのはmireのスチームアイロンで、素材によって温度調整もできてスチームも、一般的な家庭用アイロンとは比べ物にならないくらい勢いよく出てくるすごいやつです。
(ご紹介しようと思ったのですが現在は販売されていないようです。)
気に入っているんですが、めちゃくちゃデカくて重いんですよね(笑)(なんせボイラー内蔵のパワフルな奴なので)
人間用の作品に使うにはいいんですが人形用の小さな作品のためにいちいち出し入れするのは面倒で・・・。検索してみたらmireのミニサイズが発売されていました。
(2023/12/01 16:28:08時点 楽天市場調べ-詳細)
これ良さそうだな~・・・。お安すぎるのがちょっと気になるけど・・・。
(2023/12/01 20:57:15時点 楽天市場調べ-詳細)
こちらのティファールのものも使用したことがありますがスチームがパワフルでよかったです!コードレスなのも便利ですね。
こちらは使ったことがないのですがボイラー内蔵でパワフルなスチームが特徴のようですね。
今使っているmireが壊れたらこれもありだな・・・。
まとめ
いかがだったでしょうか?手編みにおけるアイロンの重要性が伝わると嬉しいです。
・仕上げアイロンをすることで手編み作品の仕上がりに差が出る
・水通しをすることで仕上げアイロンと同じ効果が得られる(洗濯後のアイロンの必要がない)
・手編み作品におすすめのアイロンは強力なスチームが出るタイプ
ではまた次回の記事でお会いしましょう!